幸せの経済学自主上映会&プチマルシェが無事に終わり、一夜明けました。
今の自分のすべてを出し切ったようで、いざ感想を書こうとしてキーボードに手を乗せても何も出てこず。
燃え尽き症候群!?
いやきっと違うな、感じたや事がありすぎて、言葉にするまでにまとまってないんだな。
そんなわけで、まとまりのない文章になりそうですが、
私なりに感じた事や、上映会を開催するにあたって考えていたことなどを記していきたいと思います。

ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」を知ったのは、おもいでおんぶの木本志帆さんからでした。
タイトルからして気になるし、ホームページで映画の概要を見たらばもっと気になって、観たいと思いました。
その時期、ちょうど映画のDVDが発売された時期だったんですね。
志帆さんと私が観たいのならば、DVDを買って観ればいいんです。
では何故、自主上映会という方法を選んだのか。
ここ十何年、ネットで何でも手に入るようになり、人間関係までもがネットで簡単につながれたり、合わないと思ったら簡単に離れたりできるようになっていると感じていました。
それは私には、買い物は時短で交通費もかからなくて便利という恩恵も感じつつ、何ともいいようのない不思議な心地悪さも感じるものでした。
本当に便利?そんなにたくさんの情報は必要?そしてその情報はホントにホント?
ものが安く買えたからって、その浮いた金額を有意義に活用できている?
自分の隣に素晴らしい人はたくさんいるのに、メディアに出ている人や、
遠く会ったこともない人に理想をみて、周りの人々より存在が大きくなっていない?
(ちなみにこれは有名な人を否定するものではありません)
物質の飽和状態、人間関係の飽和状態みたいなのを感じていました。
そんな時に起こった3月11日の東日本大震災。
その頃そんな心地悪さを感じつつもやり過ごしていた私は「笑われても引かれてもいいから
思った事を表現していこう、そのうち準備ができたらこれをやろうとか言ってたら
準備で人生終わるんじゃん?失敗しながら笑われながらでも準備と実践同時進行でやってこうと決めました。

自分にはもうすべてがそろっていたんだな。足りないものなんかなかったんだ。
これからは、家族が互いを想い合う事、そして地域コミュニティーがキーワードになっていくんじゃないかな。
友達とも、子供だけの話や明日になったら何を話したか忘れてしまうような話じゃなくて
こんなことが好きなんだよね、とか、~になりたいんだよねとか、~についてこう思ったとか、
ひとりひとりともっと丁寧にお付き合いしていきたいなと思いました。
そして私はものつくりが大好きだから、近くのものをつくる人たち、心ある手仕事をする人たちを応援することを今の自分の仕事にしようと思いました。
報酬がなくったって、自分がそれを仕事と決めたら仕事です。
でもそれが形になって、経済的にも豊かな循環を作り出せたら最高です。
まずはその第一歩目が「幸せの経済学」上映会、そしてプチマルシェの開催でした。
めぐみ助産院で上映させていただいたのにも理由があります。
大きい会場を借りて、補助をいただいてやるよりも(最初はそういう方向でも動いていました)、地域の(遠方の方もいらっしゃいますが)、産まされるのではなく自分で産む、
豊かで自然なお産がしたい人たちが集まり、出産してからもあたたかいコミュニティーの場となっているめぐみ助産院でなければ!
との私の暑苦しい想いに(笑)でっかい心で快諾して下さった小松先生。しかも即答ですよ!
よし!いいよ!やりましょう!って。
それと同時期にしぜんなごはんの千尋さんから映画の自主上映を活動の一部としてやっていらっしゃるNPO法人みんなの夢の音楽隊の代表、今川さんを、「こんな方がいるよ、会ってみたらどうかな」って紹介していただいたんです。
またまた私の思いを語りまして、今川さんも即答&快諾のお返事を下さって、感謝の気持ちでいっぱいです。
マルシェも、なるべく地域的にも人間関係も、近くの作家さんを意識して探したり、
声をかけたりしました。
作家さん達にもたくさんのありがとうを伝えたい。
小規模マルシェだったので、作家さん達と密に色々なことを話しました。
これからの糧になるくらい、たくさんの学びがありました。
自分の作品の方向性もこのマルシェの経験ではっきり見えてきました。

かずほさん
amyuさん
工房ayaさん
小熊さん
はまなすさん
FLAME omiさん
ありがとうございました。


そしてお弁当とおやつ。千尋さんと千文さんをまだ知らない人たち、知っているけどお二人のつくる食べものを食べた事のない方たちにとにかく食べていただきたかった。
昨日食べた方たちは、お二人のメッセージが心と体に伝わっていることかと思います。
昨日のお弁当に付いていたお品書きにメッセージがありましたので記載します。

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しぜんなごはん のごはんつくり
私たちが大切にしている考え方は、身土不二というもので、
身体と大地を分けられない一つのものとしてとらえ、
大自然の中で生かされている自分を感じながら
日々美味しいごはんをつくる工夫をしています。
自分自身が大自然の一部であるために、
自分の手の届く範囲での小さな循環を大切にしています。
人間が生活することで環境を汚したり、
他の生き物の生息環境を壊してしまうのではなく、
生活することで自然が豊かになって行くことを理想としています。
料理の素材は、遠くから運んでくるのではなく、
なるべく近くで採れたものを使い、
自分たちが日常の生活を送っているこの場所と
同じ気候を共有して育った野菜を使います。
少しですが、庭でも野菜やハーブを育てています。
無肥料自然栽培で、野菜づくりも自然の一部となるように、
また、暮らしている空間にも少しこだわりがあって、
埼玉県産の木を使った伝統構法の家で、
ほとんどの材料は土に還るもので出来ています。
壊した時にゴミにならない家です。
日々の暮らしの営みを工夫することで
豊かな未来をつくって行ければと考えています。
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まだ映画を観たことのない私が、自分なりに幸せの経済学を想像し、ローカリゼーションを想像し、可視化したのがこの上映会です。
ともに運営し走りきってくれた志帆さん、小松先生、上映会に関わって下さったすべての方々、
大切な時間を共有して下さったお客様に心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。